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漫録

2008年09月07日

平成20年09月07日
先一昨日、結城浩『数学ガール フェルマーの最終定理』を買ってきて先程讀み終った。
數學もまた『銀河鉄道の夜』であるのだと、言はれてみれば成程、高校時分には既に知ってゐた筈なんだけど、改めて「証明」されるのは新鮮だった。
そして、前作を讀んだときには確信が持てなかったんだけれども、今作を讀んで信じられる氣がする──數學もまた人間的なのだ、と。

そんでもって蛇足だけれども。「好きで讀む本はいつも、自分の理解の最前線」ってのは興味深い。──といふのは、私は理解し終った本も買ふし、理解し得ないだらう本をも買ふけれど、枕元にあるのは取敢ず「自分の理解の最前線」にある本としていゝ訣だ。
理解できない本は讀み掛けのまゝ積ん讀の山に埋れるし、理解してある本はさっさと讀んでしまふか、これまた讀まずに埋れてしまふ。自分に讀める本が、直ぐ読めるところに「来る」。自分の理解がどこにあるか判らないときの爲にも、私には積ん讀が必要だと再確認した次第。

別記

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