漫録
2007年01月11日
平成19年01月11日
内館牧子『
女はなぜ土俵に上がれないのか
』讀了。第五章の土俵築の描写と第六章が面白く讀めた。あと、各種引用。引用文と本文の主從が逆轉してゐる處があつて、文字通り噴飯しさうになつた。他は變な記述が多くて辟易した。
第七章冒頭で、
土俵の男女共同參畫論者の論理
として
「女は不淨と考へてゐるからだ」
->
「そんな理由は理不尽な理由だ」
と言ふのを挙げ、
「この問題を避けては通れない」
としてゐる。内館の言ふ通りだとすると、土俵の中略論者は詰り「此方の理由」を勝手に決め附けて命題とし、それに對して「理不尽」と云つてゐる訣だ。何のことはない「いちゃもん」の類である。土俵の中略論者に何か言ふことがあるとすれば「いちやもん付けるな。」で十分だらう。
第二章と第四章を讀めば一往結論は讀める。他の章は付け足りだから讀まなきや讀まなくてもいゝ。──1冊。
別記
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繼眞
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