漫録
2006年09月19日
- 平成18年09月19日
- カレン・アームストロング(武舎るみ譯)『話が私逹に語ること(A SHORT HISTRY OF MYTH)』を讀終つた。結論は、話が「死んだ」いま藝術家の創作物が取つて代るだらうと云ふもの。結論に就いては樂觀的だと思ふ。思ふが、代替品で遣つて行くしかないのだらうとも思ふ。
- 話は「此世の出來事」を語りはする。しかしそれは「史實の反映」ではない。──記紀の註釋書の殆どが、この指摘の的である。話は「合理的」に解釋できる、と謂ふ「話」が許されるのは、遅くとも19世紀までだらう。辛うじてとは言へ「生きてゐる」話の有る日本に於て、日本の話學者が挙つて日本話を「殺さう」と言ふのは、何う云ふ料簡なのか私には解らない。
別記
- りそーすの情報
-
- 広告