漫録

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2006年08月17日

平成18年08月17日
明治の代、日本の或る茶屋で2人の英國民が自國の愚痴を云ひ合つてゐた。そこに或る日本人の青年が話に挟まらうとした。青年は英國民に興味があつたのだ。青年は2人の話題が英國への愚痴であるのを聽取ると、話の間に挟まりながら一緒になつて英國への不滿を言出した。
と、急に2人はその日本人に向かつて怒鳴り始めた。異口同音に「英國は素晴らしい國である」と云ふのである。青年は面食らつてしまつた。笑へる程に妥當な反應だつたと思ふ。
何日か渠等の話に耳を欹ててゐる内に氣が附いた事がある。渠等同士で話してゐる間には英國の愚痴を聞くことが出來るけれども、渠等が日本人と話す時には圖つたやうに愚痴を聞けない──渠等に限らず、他の英國民も揃つてさうなのである。
逆に、日本人のはうから(少々誇らしげに)渠等に向かつて日本國の不滿を云つた時に見せた怪訝な顔が、妙に忘れられないでゐる。

別記

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