漫録
2006年05月05日
- 平成18年05月05日
- 主人。
- (微笑。)失敬千万な。何の馬鹿気た事があるものか。真面目に文藝を遣つてゐる以上は、言語はいたはつて使はなけりやならない。僕なんぞは人の著述を開けて見て、「うゐらつしやい」のやうな猿智恵の化身がうようよしてゐるのを見ると、体がむづ痒くなるのだ。
- 吾は真面目に文藝を遣ってゐる人間ではない。だからと言って言葉を粗末に扱ふ氣にはなれない。素人よりも玄人のはうが言葉を大事にする。しかしそれは、素人は言葉を等閑に扱って良い、と云ふことを意味しない。
別記
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